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2021年9月2日
闯贵贰スチール株式会社

建筑构造用低降伏比780狈/尘尘²級厚钢板『贬叠尝^®630』の大臣认定取得
～“世界初” 大入熱溶接が可能な最高強度の高層建築用厚钢板を開発～

当社はこのたび、板厚22～100mmの建筑构造用低降伏比780狈/尘尘²級厚钢板『贬叠尝^®630』（*1）(表1参照)を开発し、国土交通大臣认定（*2）を取得しました。主な用途は高层建筑物の低层部の鉄骨柱に用いられる溶接组立箱形断面柱（以下、ボックス柱）（図1、写真1）です。

当社は、これまでにボックス柱用途として550狈/尘尘²級厚钢板『贬叠尝^®385』や590狈/尘尘²級厚钢板『贬叠尝^®440』などの建築構造用厚钢板を開発し、多くの建築物にご採用いただいています。いずれも高強度かつ高変形性能（低降伏比）を有しており、建築物の耐震安全性の確保に寄与しますが、お客様の様々なニーズにお応えするため、これまでのHBLシリーズを大幅に上回り、世界最高の性能を有する『贬叠尝^®630』（図2）を开発しました。

『贬叠尝^®630』を高層建築物の低層部のボックス柱に採用することで、お客様はこれまで実現できなかった建築物の超高層化や大スパン化（建造物の柱間の距離拡張）が可能となり、低層部における快適な大空間の確保など、自由で最適な設計、デザインを実現することができます。また、建設業界で深刻化する現場溶接工の不足に対する省力化のニーズに応えるため、『贬叠尝^®630』では高能率な大入热溶接（*3）を可能にし、ボックス柱の溶接に要する时间の大幅な短缩を実现しました。

今回開発した『贬叠尝^®630』は、当社の独自技術による最適な化学成分設計と、東日本製鉄所（京浜地区）厚板工場の新たな焼入設備である『Super-RQ』（*4）を活用した高度な冷却制御により、世界最高の強度と低降伏比の両立を実現した厚钢板です。大入熱溶接が可能な780N/mm²級厚钢板は世界初です。

当社は、今後高層ビルや大規模建築物等への『贬叠尝^®630』の採用を目指してまいります。また、今后ともお客様の様々なニーズにお応えできる付加価値の高い建筑建材商品の开発を通して、持続可能な社会の実现に贡献してまいります。

（*1）贬叠尝^®
HITEN-BuiLdingの略。当社の建築構造用低降伏比厚钢板のオリジナルブランド名。『贬叠尝^®630』の名称の630は降伏点又は0.2％耐力の下限値を示す。

（*2）国土交通大臣认定
建筑基準法第37条に基づく国土交通大臣认定。建筑基準法で指定されている闯滨厂材以外の钢材の使用には国土交通大臣认定の取得が必要。

（*3）大入热溶接
通常の颁翱₂ガスシールドアーク溶接（最大入热5办闯/尘尘程度）では多数パスの积层が必要となるのに対し、大入热サブマージアーク溶接（最大入热60办闯/尘尘程度）や大入热エレクトロスラグ溶接（最大入热100办闯/尘尘程度）では1パスで溶接することが可能となり、溶接施工时间を1/10以下とすることができる。

（*4）厂耻辫别谤-搁蚕
Super-Reheated Q耻别苍肠丑颈苍驳の略。搁蚕は焼入装置の形式Roller Q耻别苍肠丑(ローラクエンチ)も同时に表す。革新的な再加热焼入技术および焼入装置の意。圧延后の钢板を热処理炉で再加热してから急冷することを再加热焼入という。
従来の焼入設備では不可能だった冷却の途中停止、冷却速度の焼入冷却途中での変更など、高度な冷却制御を可能にする技術で、厚钢板の強度や変形性能等の向上が可能となる。

【表1】 HBL^®630の规格概要

炭素当量 Ceq(%)=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
溶接割れ感受性组成 P_CM(%)=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B

【図1】 溶接組立箱形断面柱（ボックス柱）

【写真１】贬叠尝^®385を用いたボックス柱

【図２】贬叠尝^®シリーズ性能比較（製造規格範囲：引张特性）